関東地域のアイコン

関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

白浜の大掃除

2025年12月24日
箱根 三浦雄大
こんにちは!
富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三浦です。
 
気づけば12月下旬になり、今年も終わりを迎えようとしています。
この時期には毎年大掃除を行う方も多いのではないでしょうか?
 
12月某日、環境省所管地である白浜へ、定期的に行っている巡視と清掃をしに向かいました。
芦ノ湖南岸に位置する白浜は、多くの観光客でにぎわう箱根の中でも、静けさと絶景を楽しめるスポットです。
今年最後の巡視では、思わぬ大掃除をすることになりました。
 
白浜に足を踏み入れてすぐに、たき火をした跡を発見しました。
 ▲たき火跡 流木をベンチにしたのでしょうか 
▲たき火跡 流木をベンチにしたのでしょうか
木で隠していたのかもしれませんが、動かしてみると、灰や燃えたビールの缶が出てきました。その周辺を少し掘ってみると、土の中からも次々にごみや燃えかすが出てきます。
▲灰や燃やした缶、放置されていたゴミ 
▲灰や燃やした缶、放置されていたゴミ
さらに、白浜の周囲のハコネダケが繁茂している場所にも、炭や灰がそのまま放置されていました。
▲放置された燃えカス 
▲放置された燃えカス
▲流木まで燃やされていました 
▲流木まで燃やされていました

白浜の利用ルール

環境省では、この白浜の美しい環境を守るため、利用のルールを設けています。
▲白浜入口に設置されている利用ルールの周知看板 
▲白浜入口に設置されている利用ルールの周知看板
①たき火・バーベキュー禁止
②キャンプ禁止
③ポイ捨て禁止
④動植物採取禁止
 
そう、ここ白浜ではたき火をすることも、ごみを捨てることも禁止です。
 
たき火をすることはもちろん、炭や燃え残りの放置も、山火事の原因になります。
そして、ごみは当然ですが、炭も自然には還りません。
「炭はもともと木だから自然のものじゃないの?」と思われるかもしれませんが、炭は自然の中で分解されず、いつまでも炭のまま残り続けてしまいます。
 
この日は、発見した炭を拾い、砂に混じったごみや灰、燃えかすも可能な限り回収しました。
 
多くの方が、ルールやマナーを守ってくださっていると思いますが、
 今一度利用のルールを確認して、来年もみんなで楽しく過ごせる環境を目指していきましょう。
 
白浜から見た芦ノ湖 
▲白浜から見た芦ノ湖の眺め